改めて考えるメンター制度 ~斜めの関係とは(2019/10/25)

先日、大阪で無料セミナーを実施しました。
その中で最も参加者が多く、また最も議論が盛り上がったのが、 『改めて考えるメンター制度』のセミナーでした。 そして、登壇者である私にとっても、一番、勉強になった回でした。
一般的に、多くの企業・組織では、 ・メンター=異なる部署にいる、ライン上での関係性がない先輩社員 であることが多い印象です。
しかし、今回、ご参加いただいた企業の中には、 ・メンター=評価者である上司 ・メンター=人事・育成部署の社員 といった企業も少なくなく、 その中で、「なんとなくメンター制度を入れてみたものの、うまく機能していない」と嘆く、 担当者さまが多くいらっしゃいました。
そこで、改めて、何故、別の部署の先輩社員が適しているのか、 何故、仕事内容や人間関係について詳しい同部署の先輩ではないのか、を説明し、 今、多くの組織が感じている課題や悩みについて、解きほぐしていきました。
「面談の頻度は、現在は3か月に1度と設けているが、本来ならば、どれくらいが適切なのか」 「今、メンターがヒアリングした内容は、メンティには“誰にも言わないから”と言いながら、 実は、メンティの上司、人事部内には共有されている。これはダメなことか」 「異性のメンター・メンティで、密室で面談することは、危険ではないのか」 といった具合に、「うちのメンター制度は大丈夫でしょうか?」といった質問・相談が続きました。
「現場でメンタリングを担当しているメンターの方が、皆さんよりも、よっぽど不安ですよ」と伝え、 事務局として、以下について、整理し実施することを推奨しています。

なお、何故、メンターが必要なのか? の背景として、以下のような職場の変容を伝え、 さらに『斜めの関係』が大事、と伝えたところ、それをメモしている方が多かったです。



斜めの関係については、とあるお客さま先で『斜めの関係研修』を今年の夏に実施しました。 詳細・研修プログラムはこちらをご覧ください。
メンター研修については、単純にコミュニケーション能力を教える研修だけでなく、 役割認識や、初回の面談で、どのようにメンティに話しかけるのかを考えてもらう研修もご用意しています。 詳細・研修プログラムはこちらをご覧ください。
なお、「メンターはメンティの相談に乗るもの」というアンコンシャス・バイアスを抱いているメンターは、 メンティに相談事がないと、パニックになってしまいます。
メンターは、『キャリアの棚卸しを手伝う係』であり、『成長を感じさせてくれる先輩』であり、 『相談に乗ってくれるアドバイザー』である、と役割を定義すると、面談が楽になるようです。
また、面談に無計画で臨むメンターも多いようですが、そうすると1時間の会話を持たせることが難しくなるので、 らしく社の開発した『メンター研修(初面談の前)』の中では、1時間の会話を設計するワークを入れたりしています。
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